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医療職を辞めたい?仕事は好きなのにしんどくなった私の本音

辞めたいわけじゃないのに、医療職がしんどい理由 転職・副業・キャリア設計
辞めたいわけじゃないのに、医療職がしんどい理由

「医療職を辞めたい」と検索するほどではないけれど、この仕事をずっと続けるのかな、と考えることがあります。

私は臨床検査技師として約10年働いています。今は生理検査室で超音波検査を中心に担当していて、仕事自体は好きです。

それでも、これまでずっと「この仕事が好き」と思えていたわけではありません。

医療職だからこその責任の重さに疲れたり、子どもが生まれてから周りとの実力差に焦ったり。もっと気楽に働ける仕事だったらどうだったのかな、と思った時期もありました。

今すぐ辞めたいわけではない。それでも、ときどき仕事がしんどくなる。

私の場合、その理由は仕事そのものより、周りと比べたときに感じる焦りや、医療職として背負う責任の重さにありました。

医療職なのに「報われない仕事だな」と思ったことがある

臨床検査技師になって間もない頃は、この仕事を暗い仕事だと感じたことがありました。

私たちがきちんと検査をしても、分かるのは病気や身体の異常であることが多いです。検査そのものが患者さんにとってつらいこともあります。

検査で異常を見つけて、その後の診断につながったとしても、自分の仕事が表に出ることはほとんどありません。

実際、私が検査で早期に異常を見つけても、その後の紹介状を見たら医師が発見したような書かれ方になっていた、ということも何度かありました。

もちろん、誰の手柄になるかが医療の目的ではありません。患者さんの病気が見つかって、必要な治療につながることが一番です。

それでも当時は、「ちゃんと見つけても表には出ないのに、見落としたら責任は重いんだな」と感じることがありました。

そして何かを見落としたかもしれないと思えば、誰かに責められる前に、自分自身が一番自分を責めてしまいます。

医療職として働く以上、完全に切り離すことのできない責任なのだと思います。

医療の勉強は終わらない。それが嫌になった時期もあった

医療の知識はずっと同じではありません。

新しい検査方法や治療、ガイドラインなど、情報は次々と更新されます。

若い頃は、「人の生死に関わる仕事を選んだということは、この先ずっと勉強し続けなければいけないのかな」と考えて、それが嫌になったこともありました。

仕事が終われば仕事のことを考えなくていい。そんな働き方をしている人が少しうらやましく感じたこともあります。

今は経験も増えて、昔ほど「勉強し続けること」自体をつらいとは感じなくなりました。

でも、子どもが生まれてからは別の難しさが出てきました。

勉強したくても、仕事だけに時間を使えるわけではないということです。

後輩のほうが詳しい。その瞬間が一番焦る

今の私が仕事をしんどいと感じるのは、業務そのものよりも、周りと自分を比べたときかもしれません。

同期や先輩の検査レベルが自分より高いと感じたとき。後輩が自分の知らない新しい知識を持っていたとき。

そんなときは、やっぱり焦ります。

医療の情報はどんどん更新されるので、少し離れているだけでも新しい知識が増えていきます。新卒の後輩が、一番新しい情報を知っていることだってあります。

後輩たちが勢いよく勉強しているのを見ると、「私ももっとやらなきゃ」と思います。

でも、私には3人の子どもがいます。

時短勤務なので職場にいる時間も以前より短く、家に帰れば育児があります。自分が勉強したいからといって、家庭や子どもの時間を全部そちらに使うわけにもいきません。

資格を取るための勉強時間をどう作ってきたかは、別の記事「医療職ママはいつ勉強する?資格を3つ取った私の時間の作り方」にまとめています。

後輩を教える立場になって、責任はさらに重くなった

勤続年数が長くなり、今は後輩の教育にも関わるようになりました。

自分の検査だけなら、自分が勉強して、自分が責任を持てばいい。

でも人に教えるとなると、その責任が一段重くなったように感じます。

教えたことが、その後輩の検査につながる。そして、その先には患者さんがいます。

私の部署では私より上の先輩たちは役職についているため、役職業務で動かなければならないこともあります。私は役職者ではありませんが、だからこそ「後輩の指導くらいは私ができないと」と思うことがあります。

教える立場なのに、自分より後輩のほうが新しい知識を知っている。

そんな場面に出会うと、余計に焦ります。

でも、よく考えてみると、私がしんどくなるのは大抵こうして誰かと比べているときです。

比べなければ、今の仕事そのものが嫌なわけではありません。

給料と責任が見合っているのかな、とは思う

もう一つ考えるのが、収入のことです。

医療職は人の身体や生死に関わる仕事です。臨床検査技師も、検査結果によってその後の診断や治療につながることがあります。

その責任を考えると、「もう少し給料が高くてもいいんじゃないかな」と思うことはあります。

長く働いていても、収入が大きく上がっていく感覚はあまりありません。

今の生活に困っているわけではありませんが、子どもが3人いるので、全員が大学生になる頃を考えると「このままで足りるのかな」という漠然とした不安はあります。

一方で、子育て支援などは昔より充実してきています。

自分が対象にならなかった制度を見て「今はこんな制度もあるんだ、いいな」と思うこともありますが、これから子育てする人たちや、いつか自分の子どもたちにもつながることです。

そう考えると、いい方向に変わっているのはありがたいことだと思っています。

転職も考えた。でも今の職場に残っている

私はこれまでに転職を考えて、実際に転職サイトや転職エージェントを利用したこともあります。

最初のきっかけは、もっと給料が欲しかったことと、もっと休みが欲しかったことでした。

医療職は女性が多い職場もあり、産休や育休が重なる時期には残っているスタッフの負担が増えることがあります。

もちろんお互い様なのですが、若い頃は「もう少し休めたらいいのにな」と思っていました。

ただ、同じ地域で臨床検査技師として探してみると、条件が劇的によくなる職場はなかなか見つかりませんでした。

そして考えてみると、今の職場にも残りたい理由がありました。

人に恵まれていること。教育に力を入れてくれていること。そして子どもが生まれた今は、急な休みを取りやすいことがとても大きいです。

長く働いてきたからこその人間関係もありますし、後輩が増えたことで休みを取りやすくなった部分もあります。有給休暇の残日数にも余裕があります。

病院で働いているので、子どもが受診するときに医師の情報が分かることも、私にとってはありがたい環境です。

給料だけを見れば、もっといい職場があるかもしれません。

でも、子育て中の今は「急に休める」という条件が想像以上に大きくなりました。

実際に転職サイトと転職エージェントを両方使ってみたときの違いは、「医療職ママは転職サイトと転職エージェントどっち?両方使った私が違いを解説」にまとめています。

今はこの仕事が好き。でも、ずっと同じとは限らない

今の私は、臨床検査技師の仕事が好きです。

昔は「もっと責任が軽い仕事だったら」と思ったこともありましたが、経験を重ねて、超音波検査を中心にいろいろな仕事ができるようになった今は、この仕事を続けています。

もし条件がよくて、子どもの急な休みにも対応しやすい職場があれば、転職を考えることはあるかもしれません。

ただ、そんな職場は簡単には見つかりません。

30代になった今は、若い頃のように「いっそ全然違う仕事にしようかな」と思うことも少なくなりました。

それでも、子どもたちが大きくなったら、いつか人の生死に直接関わらない仕事を経験してみたいと思うことはあります。

10年働いていても、ずっと迷わず同じ仕事を続けたいと思っているわけではありません。

仕事が好きな気持ちも、責任が重いと感じる気持ちも、周りを見て焦る気持ちもあります。

今の私にとって「仕事がしんどい」と感じることは、必ずしも「この仕事を辞めたい」という意味ではないようです。

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